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S.I.C.(エスアイシー)とは? 特徴と商品カテゴリーについて

2019.05.15

今回はSHINDOオリジナルブランド『S.I.C.』の特徴や商品カテゴリーを詳しくご紹介致します。

1)S.I.C.(エスアイシー)とは
株式会社SHINDOが企画、開発、生産、在庫、販売しているリボン、コード、トリミングレースなど細幅の服飾用副資材のオリジナルブランド、品番数722点、幅及び色展開を合わせると41,069点になります。(2019.5現在)
創造性豊かな幅広い商品群は世界各国のデザイナーに高く評価いただき、アパレルをはじめ、インテリアやホビー、雑貨や生活資材など様々な分野で採用されています。


2)S.I.C.(エスアイシー)の主な特徴
①1巻からデリバリーできます。(一部商品を除く)
②現物を貼った見本帳及びショールームでのサンプルカット対応により実際の商品 を見たり、触る事ができます。
③自社工場生産のため、幅、色、素材、加工、デザインなどお客様からの個別ニー ズにも対応することができます。

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3)S.I.C.(エスアイシー)のカテゴリー分類
 服飾副資材をカテゴリー分類するには歴史的な観点、発祥地、生産地、機械名、職人、販売者、デザイナー、生産管理担当、プレス、バイヤー、使い方、見え方、連想させるイメージ、用途、機能、プロのユーザー、アマチュアのユーザー、など様々な視点を考慮した上での分類が必要となっています。実際に同一の商品であっても、その立場や用途が異なると全く異なった名前で呼ばれることがあります。
 例えば、同じリボンでも<サテンリボン><ヘアリボン><シルクリボン><ラッピングリボン>などと呼ばれる事があり、使う人のイメージによって異なっています。
 このような事から、S.I.C.(エスアイシー)ではより分かり易く、初めてのユーザーや地域、役割が異なっても世界共通言語として認識できるよう各国のデザイナー、取扱い業者等から聞き取り調査し、お客様の探しやすさを優先して便宜上、次の内容で分類しています。


【リボン】
細幅の平たい紐状の織編物の総称で表面及び耳(両端)部分が端正で美しく、装飾性に優れています。衣服の飾りに用いられる他、手芸、装身具、勲章、花束、包装などに用いられる事が多く、ポリエステル、コットン、シルクなどの素材を展開、ベーシックなカラーからカラフルな色合いまで、また、サテン、グログラン、オーガンジー、タフタなど幅広くラインナップされています。

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【ニットテープ】
糸をループ状につなげて編地にした細幅の平たい紐状の編物の総称。ループによって編地に伸縮性や柔らかなふくらみが生まれ、多彩な質感が表現されています。縦編み技術を活かしたニットテープはループの結束が強く、解け難い特徴があります。また、生地の軽量化に合わせた薄手のニットテープも人気の商品となっています。

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【ジャガード(リボン、テープ)】
J・M・ジャカールが19世紀初頭、経糸を開口させる事で柄表現できる紋織機を発明しました。現在はその技術を継承し、コンピューターによるコントロールによりチロルやアフリカン、インディアンなどの民族柄や宗教衣装柄、文様やキャラクター柄を表現しています。

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【リフレクト(テープ、パイピング)】
再帰反射材(光を光源方向へ反射し、輝いて見える)を使用し、視認性を向上させたものの総称。再帰反射材をスリットしたタイプ、テープ上に熱接着したもの、スリットした再帰反射材を織り込んだり、編み込んだものなどがあります。また、昼間だけでなく夕暮れ時の視認性向上の観点から蛍光色の付属と一緒に使われることも増えています。

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【ストレッチ(テープ、バインダー、コード)】
スポーツやインナー、ユニバーサルファッションなど伸縮性のある生地に合わせて使用する為に開発されたストレッチ性のある服飾付属の総称。厚み、強度、キックバックなど用途に合わせて幅広くラインナップされています。

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【コード】
多本数の糸を合撚、或いは編組して綱や紐状にした細長いもので、物を括ったり結んだり縛ったりするためのもので、糸より太く綱より細いものと分類されています。パーカーのフード部分、靴紐、ウェスト部分などに使用される事が多く、<ストリング><ストラップ><バンド><スピン><スピンドル>と同意語として使用されることもあります。また、コードより太いものを<ロープ><ケーブル>と呼ぶ場合がありますが、太さに関する明確な定義は無く、使用される用途によって使い分けされているようです。組織や見え方によって平紐、丸紐、角打ち、石目、綾目、綾竹、斜子べり、ムカデ、山道、金剛打、ツイスト、ツィル、サテン、松葉などの名称を足して呼ばれる事があります。組紐はカット面から糸がほつれてくる為、セルチップ加工、金属や樹脂などを使用したチップ加工品も増えています。

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【パイピング】
玉縁テープとも呼ばれ、玉(ボリュウムのある部分)と縫い代(薄い縫製部分)で構成され、生地と生地の裁ち目に挟み込んで縫製し、スタイルを際立たせる他、形状を保持する為のパーツとして使用されています。また、バインダーテープは縫い代部分を上から挟み込んで縫製されるテープとして区別されていますが、生地の端を始末する服飾副資材として同一で呼ばれる事があり、発注の際、確認が必要となります。製造方法は製紐、ニット、織り、縫製加工(バイアス生地など)、超音波加工などがあります。製紐、織組織で作成されたパイピングを本体の生地と一緒に挟み込んで縫製する際、ロックミシン等で一緒に縫製部分がカットされると滑脱の原因となる事があります。

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【ブレード】
中世ヨーロッパでの王朝文化ではインテリアの装飾品として用いられていましたが、カブリエル・シャネルが婦人スーツの上着の襟回りや袖口、ポケットなどにデザインとして使用してからはテープ状の織編物で作られた衣服の高級な縁取用飾りとして幅広く認識されるようになりました。リリヤーン、蛇腹、丸巻き、意匠撚糸、金属糸やスパンコールなど重厚できらびやかな素材を組み合わせ、立体的に表現する事で王族や軍服の階級章などにも使用されています。

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【オーガニックコットン(テープ、コード)】
オーガニック農産物等の生産方法基準に従って、農薬や化学肥料を3年間用いていない畑で栽培された綿花を使用して作られたもので、環境保護に貢献する商品として認知されています。

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【マイクロスェード(テープ、コード)】
マイクロファイバーと弾性体を絡ませた3次元不織布構造体の表面を起毛させた生地。柔らかで上質な手触り感、通気性、透湿性、耐久性、快適な温度特性、メンテナンス性に優れ、軽く、しわになりにくい上、カット面からのほつれが無い為、スリットテープ、フリンジ、コード、パイピング、タッセルなどの商品に使用されています。

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【フラワーモチーフ】
アクセサリー感覚で衣服や雑貨などを華やかに演出する為の、花柄を中心とした後着け可能な小物パーツ。リボンを手作りで形にした巻きバラ、結びリボン、鈎針で編んだクロッシェ、カットフラワーなどがラインナップされています。

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【リバートリミングレース】
細い糸を撚り合わせて、複雑なチュールの組織を作る事が可能な繊細で精巧優美なレースで「レースの王様」とも呼ばれています。10,000本以上の柄糸や芯糸が絡み合うことで緻密で細かな柄行きや大きく開いた空間、ひげ柄などを表現しています。

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【ジャガードリミングレース】
編みレースの一種でラッセルレースとも呼ばれています。リバーレースに対して約半分の5,000本の糸を使用して柄表現しています。このため、リバーレースに比べ、大柄な表現となりますがスピード化を図ることでコストを抑えています。また、スパンデックス糸を編み込む事で伸縮性のあるレース柄の表現が可能となり、インナーやファンデーションなどで多く使用されています。

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【ケミカルエンブロイダリーレース】
お湯で溶ける水溶性ビニロンなどを基布にエンブロイダリーレース機で刺繍を施した後、基布を溶解し、刺繍糸のみを残す手法で作られたレース。糸の太さを調整する事で繊細な柄から立体感ある柄までを表現しています。

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【チュールエンブロイダリーレース】
多角形の薄手の編み目を特徴とするチュール地に刺繍を施したエンブロイダリーレース。その名前はフランスの都市・チュールにちなんでいます。軽やかなチュールの編み目と細やかな刺繍のハーモニーが表情豊かなデザインを表現しています。チュール地は糸が絡み合ってほつれにくい為、淵をカットして使用される事もあります。

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【トーションレース】
トーションレースはイタリアのトーション地方で発祥したと言われています。円形のトーションレース機で糸を巻いた右回りのボビンと左回りのボビンを回転させ、糸をねじったり、交差させて作られています。幾何学模様や単純な柄の繰り返しが得意で、ボビンに糸を巻く事からボビンレースと呼ばれる事もあります。綿や麻などの天然繊維から化学繊維、太い糸、ラメ糸、意匠糸など様々な糸が使用されています。

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【機能資材】
洋服の表面を飾るだけでなく、シルエットを美しく見せる為に形状を安定させたり、縫製部分の伸びを押さえほつれを止めたり、長さの調整、滑り止めなどの機能資材をラインナップしています。

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S.I.C.はベーシックなリボンだけではなく、様々なジャンルの商品を取り揃えています。
ご紹介をした商品のほとんどをショールームでご覧いただくことが出来ますので、ぜひ実物をご覧ください。
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